外為市況=円相場はFOMC後に上下に振れる

2019/10/31 6:00:00

 30日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 ニューヨーク取引序盤は、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちのムードが強まるなか、概ね1ドル=108円80銭台の狭いレンジでの値動きが続いた。チリのピニェラ大統領が、反政府デモの激化を理由に、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催を断念すると発表。APECに合わせて予定されていた米中首脳会談への影響が懸念されたが、米ホワイトハウスが「第1段階」の米中通商合意文書への署名が来月行われると想定していると発表したため、ドル・円相場への影響は限られた。
 注目された米FOMCでは、政策金利の0.25%引き下げが決まった。市場予想通りであったものの、声明から「景気拡大維持へ適切に行動」との文言が削除された。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見でも今後の金融政策の方向性を示さなかったため、市場では「予防的利下げのサイクルは終了した」と受け止められ、一時109円台前半まで円安・ドル高に振れた。しかしその後は、目先のドル買い材料が出尽くしたとの見方から、持ち高調整のドル売りが誘われ、108円台後半まで円高方向に切り返すなど、荒い値動きとなっている。

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