外為市況=米株高などを背景に円安進行

2019/11/05 6:00:00

 週明け4日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台後半。
 前週末に発表された10月米雇用統計で、景気動向を反映するとされる非農業部門就業者数が予想を大幅に上回る伸びとなり、労働市場の底堅さが示されたほか、米中貿易協議の進展期待が再度高まっていることもあり、こうした背景から投資家がリスク回避姿勢を弱めたため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られる格好。また、NYダウ平均が7月16日高値27398.68ドルを上抜いて史上最高値を更新したことも円売り・ドル買いの流れを強め、1ドル=108円台後半まで円安・ドル高が進行した。
 米中貿易協議については、米通商代表部(USTR)が1日にライトハイザーUSTR代表と中国の劉鶴副首相が電話で会談し「様々な分野で進展が見られた」と発表。ロス米商務長官も同日の米メディアとのインタビューで、第1段階の合意は11月半ば頃に署名されるとの見通しを示したほか、中国外務省報道官が4日の定例会見で、習近平国家主席とトランプ米大統領は「様々な手段」を通じて継続的に連絡を取り合っていると述べるなど、貿易協議の進展期待が再び高まりつつある。

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