外為市況=米中貿易協議進展期待などを背景に円安進行

2019/11/06 6:00:00

 5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 米中貿易協議進展期待が日増しに高まる中、この日発表の10月米ISM(供給管理協会)非製造業景況指数が予想を上回る良好な内容だったこともあり、NYダウ平均が連日の史上最高値更新を記録。こうした背景から投資家はリスク選好姿勢を強めたため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られやすくなり、1ドル=109円台前半まで円安・ドル高が進行した。
 米政治専門誌ポリティコは4日、中国が対米貿易協議で、中国からの輸入品ほぼ全てに対象を広げる米国の制裁関税「第4弾」の撤廃を求めていると報じ、英紙フィナンシャル・タイムズも同日、トランプ米政権が第4弾の一部撤廃を検討していると報道。米中首脳会談での署名実現に向けて活発な駆け引きが続く中、米中貿易協議進展期待はさらに高まっている。

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