外為市況=米中貿易協議進展期待を背景に円安進行

2019/11/08 6:00:00

 7日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 中国商務省の高峰報道官はこの日の記者会見で、米中双方がここ2週間で貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと発表。ただ、具体的な予定などを示さなかったことで懐疑的な見方も燻っていたが、その後に米国は中国との貿易合意「第1段階」の一環として、関税措置を撤回することに合意したと米政府当局者が明らかにしたと一部米メディアが報じ、これを受けて懐疑的な見方が後退して米中貿易協議進展期待が一段と高まる格好。投資家がリスク回避姿勢を弱めたため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られやすくなったほか、NYダウ平均が再び史上最高値を更新したことも円売り・ドル買い要因となり、1ドル=109円台前半まで円安・ドル高が進行した。

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