外為市況=米大統領の発言などを受けて円は買われる

2019/11/09 6:00:00

 週末8日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 米中双方の当局者が7日に、通商協議「第1段階」の合意の一環として双方がこれまで発動してきた追加関税を段階的に撤廃することで合意したと明らかにし、これを受けて貿易協議進展期待が一段と高まり、投資家のリスク回避姿勢が後退したことから、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して売られた流れを引き継ぎ、一時は1ドル=109円台半ばまで円安・ドル高が進行。ただ、その後は米ホワイトハウス内外からは関税撤廃に強い反発の声が出ている上に、トランプ米大統領も関税撤廃について「何も合意していない」と発言したことから、貿易協議進展期待に冷や水を浴びせた格好となり円買い・ドル売りが先行。概ね同109円台前半での取引となった。

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