外為市況=円相場は108円台後半でもみ合い

2019/11/23 6:00:00

 週末22日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台後半。
 トランプ米大統領が22日、米中貿易協議「第1段階」の最終合意が「非常に近い」と述べた。またこれに先立ち、中国の習近平国家主席も「相互尊重と平等を原則に合意に努めたい」と語り、署名に前向きな姿勢を示したと報じられた。12月15日に米国が予定している対中追加関税の発動を延期した上で、来年には「第1段階」の最終合意に至るのではないかとの思惑が浮上。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、相対的に安全な通貨とされる円を売る動きが先行した。ただ、米議会が可決した香港人権法案にトランプ米大統領が署名する見通しとの報道もあり、ドルの上値は抑えられた。
 ユーロは軟調。本日発表された11月のユーロ圏PMI(購買担当者景況指数)速報値で、製造業は下げ止まりを示したものの、サービス業が弱い内容となったことで、これを嫌気してユーロ売りが先行。概ね1ユーロ=1.1020ドル付近で推移した。

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