外為市況=米中協議に不透明感が強まったことなどを背景に、108円台半ば

2019/12/04 6:00:00

 3日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 トランプ米大統領は3日、訪問先のロンドンで記者団に対し、中国との貿易協議をめぐり「交渉に期限は設けていない」とした上で、「合意は2020年の大統領選の後まで待った方がいいかもしれない」と語ったことを受け、米中協議の先行きへの不透明感が強まったほか、トランプ氏が2日、ブラジルとアルゼンチンに対する制裁関税を表明したことや、米通商代表部(USTR)が欧州連合(EU)製品に対する報復関税の引き上げを検討しているとの声明を発表。こうした米国発の通商摩擦の広がりが世界的な景気減速を招くとの懸念が強まり、投資家のリスク回避姿勢が広がったことから、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが優勢となり、108円台半ばでの推移となっている。

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