外為市況=米中協議への期待感が再燃し、108円台後半

2019/12/05 6:00:00

 4日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台後半。
 米下院は3日、中国新疆ウイグル自治区のウイグル族への弾圧に対応を求める法案を可決。米国は11月下旬に香港人権法を成立させたばかりで、中国は相次ぐ内政干渉に「強烈な憤慨」を表明し、米中関係悪化への懸念が広がり、海外市場でリスク回避の円買いが先行したものの、その後のニューヨーク市場ではブルームバーグ通信が4日、米中両国が貿易協議の「第1段階」の合意に近づきつつあると報じたことに加え、前日に米中協議の長期戦を示唆していたトランプ米大統領が4日、中国との通商協議について「協議は極めて順調に進捗している」と述べたことを背景に、米中協議の進展期待が盛り返したため、投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが優勢となり、108円台後半での推移となっている。

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