外為市況=米株高を背景に円安基調

2019/12/17 6:00:00

 週明け16日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台半ば。
 前週に英総選挙や米中貿易協議の第1段階合意など重要イベントを通過したことで、週明けのこの日は新規材料不足により動意に乏しい値動きが続いていた。ただ、NY時間帯になるとNYダウ平均が米中貿易協議の第1段階合意などを受けて史上最高値を更新し、これを受けて投資家のリスク選好意欲が回復したため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られる格好。概ね1ドル=109円台半ばでの取引となった。
 米中貿易協議をめぐっては、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が「中国への輸出が2倍になる」とそれぞれ強調。投資家に安心感が広がる一方、中国による米農産品の購入規模など不透明な部分もあり、詳細を見極めたいとの思惑も燻っている模様。

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