外為市況=米大統領弾劾案の採決を前に様子見ムード漂う

2019/12/19 6:00:00

 18日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台半ば。
 米中貿易協議の「第1段階」合意を受けて投資家心理が改善していることで、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して売られやすくなっている最近の流れを継続。ただ、トランプ米大統領の弾劾訴追案が18日に米議会下院で採決される見通しとなる中、様子見ムードが漂ったことから積極的に円を売る動きにはつながらず、ドル・円相場は概ね1ドル=109円台半ばでの取引となった。
 トランプ大統領の弾劾訴追案は野党民主党が下院の過半数を占めているため、訴追案は可決される公算が大きい。ただ、年明けに上院で行われる予定の弾劾裁判では、与党共和党が上院の多数派となっており、共和党は弾劾に反対でまとまっていることから、大統領罷免となる可能性は極めて低い。

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