外為市況=急速な円高の流れに対する反動で円売り先行

2020/01/07 6:00:00

 週明け6日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 米国とイランの対立が激化し、中東地域の地政学的リスクが高まったことなどから投資家がリスク回避姿勢を強めたため、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して急速に買われた前週末からの流れを引き継ぎ、一時は1ドル=107円台後半まで円高・ドル安が進行。ただ、円買い一巡後は急速に進んだ円高の流れに対する反動で利益確定の円売りが先行。大幅安で寄り付いた米株価が安値から急速に切り返したことも円売り・ドル買い要因となり、同108円台半ばで推移した。
 米国とイランの対立については、米軍によるイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害を契機に高まり、一触即発の様相を呈している。イラン側は5日、2015年の核合意で定められたウラン濃縮制限を順守しないことを宣言。一方、トランプ米大統領は「大規模な報復」を行うと牽制しており、イランが反撃に踏み切れば報復の連鎖を招く恐れもある。

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