外為市況=米大統領の演説などを受けて円売り優勢

2020/01/09 6:00:00

 8日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 イランによる対米報復攻撃を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われ、一時は1ドル=107円台後半まで円高・ドル安が進行。ただ、その後はイランのザリフ外相が「緊張激化や戦争を望んでいない」とツイッターに投稿したほか、トランプ米大統領もホワイトハウスで行った国民向け演説で「米国人に死傷者はおらず、被害も最小限だった。イラン指導部には強力な制裁を科し、態度を改めるまで継続するが、軍事力を行使したくはない」と述べるなど、米イラン両国が本格的な軍事衝突を避けたい意向を示したことで一転して円売り・ドル買い優勢の流れとなり、同109円台前半で推移した。

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