外為市況=米株価の反発などを眺めて円高基調が一服

2020/01/29 6:00:00

 28日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 中国の保健当局はこの日、中国を震源とする新型コロナウイルスによる肺炎の死者が106人に達し、国内で確認された感染者が4515人に急増したと発表。中国以外の患者も17カ国・地域で60人以上に拡大していることから投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全と通貨とされる円はドルなどに対して買われ、一時は1ドル=108円台後半まで円高・ドル安が進行。ただ、その後は訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「中国には新型ウイルスの感染を管理・抑制できる力があると確信している」と述べ、中国が取る措置を支持する姿勢を表明したことからリスク回避姿勢が幾分緩和。この日発表の主要な米経済指標が総じて良好となり、米株価が反発したこともあって円高・ドル安基調は一服。概ね同109円台前半での取引となった。

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