外為市況=新型肺炎の感染拡大が止まらず、円は買われる

2020/01/31 6:00:00

 30日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台後半。
 中国国家衛星健康委員会はこの日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が中国本土で7711人、死者が170人に達したと発表。その後、同国湖北省が新たに317人の感染者が確認されたと発表し、これにより世界の感染者は8100人を超え、2003年に世界で大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の8096人を上回るなど、感染拡大が止まらない状況。こうした背景から投資家はリスク回避姿勢を強め、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われ、一時は1ドル=108円台半ばまで円高・ドル安が進行。ただ、取引終盤にかけて世界保健機関(WHO)が新型肺炎について国際的な緊急事態を宣言したためか、過度な円高の流れは一服して概ね同108円台後半での取引となった。
 一方、米商務省がこの日発表した2019年第4四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比2.1%増と、第3四半期と同じ伸び率。堅調だった個人消費が減速したものの、全体は市場予想通りで為替相場の反応は限定的だった。

関連ニュース(為替)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ