外為市況=円相場は109円台後半

2020/02/12 6:00:00

 11日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台後半。
 東京市場が休場となり決め手材料に欠けるなか、ニューヨーク取引は1ドル=109円80銭台で始まった。その後は、ニューヨーク・ダウ平均が史上最高値を更新するなど、米株価が堅調に推移したため、投資家のリスク選好姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円が売られ格好で、109円90銭台まで円は軟化した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11日に行った半期に一度の議会証言で、米国の金融政策について「現行の金融政策が適切であり続ける可能性が高い」として当面の利下げ見送りを示唆したため、一部で浮上していた年後半の利下げ期待が後退したこともドル買い・円売りを誘ったとみられる。ただ、パウエル氏は新型コロナウイルスの影響について「中国に混乱をもたらし、世界経済に波及する恐れがある」と指摘したことで、リスク回避的な円買いの動きも根強く、取引終盤にかけて109円70銭台まで円高方向に切り返す展開となった。

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