東京外為市況=株高を背景に、108円台前半

2020/03/02 15:25:20

 週明け2日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=108円台前半。  新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の経済活動が鈍るとの警戒感が根強く、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが先行した海外市場の地合いを引き継ぎ、円相場は107円台後半で始まった後は、週末の中国の経済指標が低調な内容となったことに加え、北朝鮮が飛翔体を発射したとの報道を背景に、円買い・ドル売りが優勢となる場面も見られたが、軟調に始まった日経平均株価が引けにかけてプラス圏を回復したことからドルが買い戻され、108円台前半での推移となっている。新型肺炎をめぐっては、国内外で感染が拡大し、米国では初の死者も出た。市場では「米国で感染が拡大して経済が停滞すると、世界経済への打撃は大きい」と懸念され、リスクオフの地合いは当面続くとの見方が強いようだ。

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