外為市況=米FRBの緊急利下げや米株価急落を受けて、一時106円台後半

2020/03/04 6:00:00

 3日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げ、1.00%〜1.25%にすると発表。新型コロナウイルスの感染拡大による景気失速を回避するため、緊急利下げに踏み切った。これを受けて、日米の金利差縮小への思惑が強まり、ドル売り・円買いが優勢の展開。1ドル=107円台前半まで円高が進行した。ニューヨーク・ダウ平均が一時300ドル超の上昇となったことで、107円台後半に切り返す場面がみられたが、その後、パウエルFRB議長が会見で、米経済は引き続き堅調との見方を示しつつも、見通しに不確実性が高く状況は流動的との認識を示し「利下げを行うことで、感染ペースを引き下げられないことは承知している。供給網を修復することもできない。こうしたことは理解している。全てに対する答えを持っているとは考えていない」と述べたため、米経済の先行きへの懸念が強まり、ダウ平均が一転して急落。再び円買いが優勢となり、一時106円台後半を付け、昨年10月以来の円高・ドル安水準となった。

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