外為市況=円相場は一時104円台後半

2020/03/07 6:00:00

 週末6日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台前半。
 米国内での新型コロナウイルス感染が拡大、米経済への影響が懸念されるため、投資家のリスク回避姿勢が強まった。投資資金が米国債に流入し、10年債利回りは過去最低を大幅に更新した。また、ニューヨーク・ダウ平均が大幅続落で始まったことも、ドル売り・円買いを誘い、一時1ドル=104円台後半を付けた。ただ、ドル売り一巡後は持ち高調整のドル買いに支えられ、105円台前半に水準を戻す動きとなった。本日発表された2月の米雇用統計で、非農業部門就業者数が前月比27.3万人増と市場予想(17.5万人増)を大幅に上回ったほか、失業率も0.1ポイント改善するなど良好な内容であったが、同統計の集計は2月中旬で、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大した2月下旬の状況を織り込んでいないとの見方もあり、市場の反応は限定的にとどまった。

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