東京外為市況=円は急伸、一時101円台半ば

2020/03/09 17:00:00

 週明け9日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=102円台前半での取引。
 新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が強まり、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、サウジアラビアが協調減産の期間終了後の4月から大幅な増産に踏み切る意向と報じられ、原油価格が急落したことも投資家心理を冷やす格好となり、相対的に安全な通貨とされる円を買う動きが活発化。一時1ドル=101円台半ばを付け、2016年11月以来の円高・ドル安水準となった。その後は、持ち高調整のドル買いが入り、102円台前半に切り返して推移した。市場では「新型コロナウイルスは米国内での感染も拡大しており、今夜の米株式市場の動向次第では円が一段高となる可能性がある」との指摘が聞かれた。

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