外為市況=一時約3年4カ月ぶり円高・ドル安水準に

2020/03/10 6:00:00

 週明け9日の外国為替市場の円相場は、1ドル=102円台前半。
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や原油価格の暴落を背景に、日経平均株価や上海総合指数が大幅安となったことで大幅な円高・ドル安が進んだアジア時間帯の流れを引き継ぐ中、米株式市場が開始早々に急落したことで取引を一時的に中断する「サーキット・ブレーカー」が発動。取引再開後にはNYダウ平均が一時前日比2000ドル超の大暴落となり、投資家のリスク回避姿勢が一段と強まったため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対してさらに買われ、一時は2016年11月9日以来約3年4カ月ぶりの円高・ドル安水準となる1ドル=101円台前半まで円は急伸。その後は急激に進んだ円高の反動で多少円が売られたためか、概ね同102円台前半での取引となった。

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