外為市況=金融市場の混乱が続く中、106円近辺

2020/03/17 6:00:00

 週明け16日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は15日、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を1.00%引き下げ、ゼロ〜0.25%にすることを決める緊急利下げに動いたことから円買い・ドル売りが強まり、日本時間早朝に105円台後半を付けた。日経平均株価が一時上昇したことを受け、107円台半ばを付ける場面も見られたが、日銀の追加緩和発表にもかかわらず円買い・ドル売りが優勢となったほか、新型コロナウイルスによる経済活動の停滞で景気後退入りは避けられないとの懸念が広がり、欧米株価が大幅安となったことから円買い・ドル売りが一段と強まり、米国時間開始直後に105円台前半を付けた。ただ、その後は金融市場の混乱が継続する中、先週に続き「有事のドル買い」が台頭したため、106円近辺での推移となっている。

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