外為市況=円は強含み、107円台半ば

2020/04/01 6:00:00

 31日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台半ば。
 アジア取引時間帯は、中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を大幅に上回る良好な内容となり、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、相対的に安全な通貨とされる円を売る動きが優勢の展開。概ね1ドル=108円台前半で推移した。しかし、欧州取引時間帯に入った後は、米長期金利の低下を眺めてドル売り・円買いが優勢となり、107円台後半まで円が強含む動きとなった。3月のシカゴ購買部協会景況指数や米消費者信頼感指数は上振れとなったが、ドル買いの動きには繋がらず、ニューヨーク取引終盤には107円台半ばまで円高・ドル安に振れる格好となった。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、米国経済は景気後退(リセッション)入りしたとの見方が強まっている。市場筋は「米金融当局の次の手を待っている」と指摘した。

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