外為市況=円は強含み、一時105円台後半

2020/05/07 6:00:00

 6日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 ドイツ憲法裁判所が前日に、欧州中央銀行(ECB)が国債購入の必要性を示さなければ、ドイツ連邦銀行(中央銀行)は国債購入を行うべきではないとする判断を示したことで、欧州の金融政策の先行き不透明感が浮上したため、投資家のリスク回避的な円買いが見受けられ、欧州時間帯に106円付近まで円が強含んだ。オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した4月全米雇用報告で、民間部門就業者数は前月比2023万6000人減と記録的な減少幅だったものの、市場予想に沿った内容であったためか、市場の反応は限定的に留まった。ただ、もみ合い推移が続くなか、NY取引時間帯に一時105円台後半を付ける場面もみられた。
 ユーロは軟調。欧州の金融政策をめぐる不透明感から、ユーロ売り・ドル買いが先行。4月24日以来となる1ユーロ=1.07ドル台後半を付けた。

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