外為市況=米雇用統計発表後、円売り優勢

2020/05/09 6:00:00

 週末8日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台後半。
 アジア・欧州時間帯は概ね1ドル=106円台前半で推移した。その後発表された4月の米雇用統計で、非農業部門就業者数が2050万人減少となり、1939年以降で最大の落ち込みを記録。失業率は14.7%と前月の4.4%から急上昇となった。ただ、市場予想ほど悪化しなかったため、米株価が堅調に推移。また、中国の劉鶴副首相と米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表、ムニューシン財務長官が8日に電話協議し、米中両国が今年初めに署名した「第1段階」の通商合意について話し合ったことが明らかになり、米中対立への警戒感が後退。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、相対的に安全な通貨とされる円を売る動きが優勢となり、ニューヨーク取引時間帯は106円台後半で推移した。

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