外為市況=米大統領の発言を受けて円安・ドル高基調に

2020/05/15 6:00:00

 14日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」への警戒感に加え、前日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が米経済の長期低迷の可能性について言及したことから投資家のリスク回避姿勢が強まる中、この日発表の米週間新規失業保険申請件数が前週から伸びが鈍化しながらも、市場予想を上回り高水準を維持したことでリスク回避ムードがさらに強まり、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して買われ、1ドル=106円台後半まで円高・ドル安に振れる場面もあった。しかしその後は、トランプ米大統領がFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで「現時点で強いドルを持つのは素晴らしいことだ」と発言し、強いドルを支持する姿勢を示したことから一転して円安・ドル高基調となり、概ね同107円台前半で推移した。

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