外為市況=過度なリスク回避姿勢が和らぎ、円は売られる

2020/05/16 6:00:00

 週末15日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 トランプ米大統領が前日、中国の習近平国家主席と「今は話したくない」と発言するなど米中対立激化懸念が広がる中、この日発表された4月米小売売上高が前月に続き過去最大の落ち込みを記録したことで投資家のリスク回避姿勢が一段と高まり、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して買われる場面もあった。しかしその後は、5月米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想外に改善したほか、その他の米経済指標も総じて予想されたほどの落ち込みとならなかったためか、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいで円売り・ドル買いの流れへと反転。概ね1ドル=107円台前半での取引となった。

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