外為市況=リスク回避姿勢が後退する中、一時108円台を回復

2020/05/20 6:00:00

 19日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台後半。
 ドイツ・フランス両首脳は18日、新型コロナウイス危機後の欧州経済再建のため、5000億ユーロの欧州連合(EU)基金の創設を共同提案したことに加え、欧州委員会のドンブロウスキス副委員長が19日、欧州委は融資と交付金による1兆ユーロ超の新型コロナウイルス復興計画を来週27日に提示すると発表したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが優勢となり、一時は4月23日以来約1カ月ぶりに108円台を回復する場面も見られたが、その後は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言に立ったものの、前日公開された議長の冒頭発言をほぼ踏襲する内容となったことから反応は限定的となり、円相場は107円台後半での推移となっている。

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