外為市況=米中対立激化への懸念から、一時107円台前半

2020/05/23 6:00:00

 週末22日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台半ば。
 中国は22日、全国人民代表大会(全人代)で香港の直接的な統治を強化する新たな治安法制の審議を始めたことを受け、トランプ米大統領は「非常に強力な対応を取る」と中国をけん制。米中対立激化への懸念が広がり、投資家がリスク回避姿勢を強めたことから、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが優勢となり、一時は107円台前半を付けていた。ただ、その後は米国で外出規制などの段階的な緩和が進展したほか、欧州でも経済活動を再開する動きが続くなど、世界的な景気回復への期待感からドルが買い戻されたため、円相場は107円台半ばでの推移となっている。

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