外為市況=約2カ月ぶり円安・ドル高水準に

2020/06/03 6:00:00

 2日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台後半。
 この日は主要な経済指標の発表などがなかったものの、欧米を中心に新型コロナウイルスの感染拡大で事実上停止していた経済活動を段階的に再開する動きが継続していることから、投資家のリスク回避姿勢を弱まって相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して売られる格好。テクニカル的な円売り・ドル買いも見受けられたため、約2カ月ぶり円安・ドル高水準となる1ドル=108円台後半まで円は売られた。ただ、市場からは「香港情勢をめぐる米中対立激化に加え、白人警官による黒人男性拘束死をきっかけとした全米での大規模デモなど投資家のリスク回避姿勢を強める要因は健在であるため、一段の円安・ドル高にはなりづらいのでは」との声も聞かれた。
 ユーロ・ドル相場は、欧州中央銀行(ECB)が4日の理事会で追加の景気刺激策に踏み切るとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行する展開となった。

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