外為市況=「有事のドル買い」が先行

2020/06/27 6:00:00

 週末26日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 週末要因によるポジション調整的な円買い・ドル売りが見受けられ、1ドル=106円台後半まで円高・ドル安に振れる場面もあったが、その後は米国での新型コロナウイルスの感染再拡大や、香港情勢をめぐる米中関係悪化への懸念の再燃などを受け、基軸通貨であるドルに資金を避難させる「有事のドル買い」が再び入ったことから円安・ドル高の流れへと反転し、概ね同107円台前半での取引となった。
 米上院は25日、香港の自治侵害に関して制裁を科す「香港自治法案」を全会一致で可決。香港への統制を強化する「国家安全維持法」制定を進める中国を牽制する狙いがあり、下院でも可決し大統領が署名すれば成立するが、一方で米中貿易協議「第1段階合意」に悪影響を及ぼすとの懸念も生じている。

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