外為市況=良好な米小売売上高などを受けて円はジリ安

2020/07/17 6:00:00

 16日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 米商務省がこの日発表した6月小売売上高が市場予想を上回る伸びとなったほか、7月のフィラデルフィア連銀・製造業景況指数も良好だったことで米景気回復期待が高まる格好。これにより、新型コロナウイルス感染再拡大などにを背景に強まっていた投資家の過度なリスク回避姿勢が幾分和らぎ、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対してジリジリと下落。概ね1ドル=107円台前半での取引となった。
 ユーロは軟化。欧州連合(EU)による巨額の経済対策への期待感などからユーロがドルなどに対して買われやすくなっている最近の流れを引き継ぐ場面もあったが、その後は欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で金融政策の現状維持を決めたことで失望感が広がったほか、総じて良好な米経済指標も受けてユーロ安・ドル高基調となった。

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