外為市況=ワクチン開発への期待が強まり、107円台前半

2020/07/23 6:00:00

 22日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台前半。
 米政府は21日、知的財産権保護を理由に在ヒューストン中国領事館の閉鎖を要求したことに対し、中国は武漢にある米総領事館の閉鎖を命じる報復の検討に入ったと伝わったことを受け、米中間の外交関係が再び悪化するとの懸念が強まり、投資家のリスク回避姿勢が広がったことから、海外市場では106円台後半を付けていた。ただ、その後のニューヨーク市場では、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが開発中の新型コロナワクチンについて、規制当局の承認を前提に最大6億回分を供給することで合意したと発表したことから、ワクチン早期実用化への期待感が強まり、相対的に安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが優勢となり、107円台前半での推移となっている。

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