外為市況=一時は4カ月ぶり円高水準となる105円台後半

2020/07/25 6:00:00

 週末24日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 米政府は21日、知的財産の保護を理由にテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を要求。中国外務省は24日、報復措置として、米政府に対し四川省成都にある総領事館の許可を取り消し、活動を停止することを求める通知を行った。米中は香港問題などでも対立を深めており、両国間の緊張が一段と高まるとの懸念が台頭したことを背景に欧米株価が軟調となったことから、投資家のリスク回避姿勢が広がり、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが優勢となり、円相場は一時、3月半ば以来約4カ月ぶりの円高・ドル安水準となる105円台後半を付けていた。ただ、その後は週末を控えたポジション調整の円売り・ドル買いに、106円近辺に巻き戻される展開となっている。

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