外為市況=低調な米雇用指標を受けて円は堅調推移

2020/08/06 6:00:00

 5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台半ば。
 米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)がこの日発表した7月全米雇用報告で民間就業者数の増加幅が市場予想を大きく下回り、これを受けて新型コロナウイルス感染再拡大を背景とした雇用回復遅れへの懸念が再燃。7日発表の7月米雇用統計も弱い内容になるとの見方も広がったことから、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われる格好。一時は1ドル=105円台前半まで円高・ドル安が進行したが、その後は米政府と議会との間で追加経済対策に関する議論が進展しているとの報が伝わったことや、新型コロナウイルスのワクチン早期開発への期待が高まったことなどを受けて過度な円高の流れは一服し、概ね同105円台半ばでの取引となった。

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