外為市況=総じて良好な米雇用統計を受け、円は下落

2020/08/08 6:00:00

 週末7日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 米労働省がこの日発表した7月雇用統計で、非農業部門就業者数の伸びが前月から大幅鈍化。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気後退からの回復の失速が改めて示されたと市場に受け止められ、雇用統計発表直後は円高・ドル安方向に振れる格好。トランプ米大統領が中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」と対話アプリ「微信(ウィーチャット)」に関わる取引を禁止する大統領令に署名し、米中関係悪化懸念が強まったことも円買い・ドル売り要因となり、1ドル=105円台半ばで推移。ただ、統計が消化されると就業者数の伸びは市場予想を上回った上に、失業率の改善や平均時給の伸び加速が示されるなど、全体的には総じて良好だったとの見方が広がり、円はドルなどに対して一転して下落。同106円近辺まで円安・ドル高が進行する展開となった。

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