外為市況=経済対策実施の大統領令をめぐり、106円近辺

2020/08/11 6:00:00

 週明け10日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 前週末の米雇用統計が引き続き好感されたうえ、トランプ米大統領が8日、失業給付の上乗せを含む追加の新型コロナウイルス経済対策の実施を大統領権限で命じたことから、投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが優勢となり、ニューヨーク市場の円相場は106円台前半で始まった後は、野党共和党が議会手続きを飛び越える強硬手段に売って出た大統領令の法的根拠をめぐり、訴訟を起こす可能性もあるなど、追加の新型コロナ経済対策の実施に向けて不透明感が強まり、改めてリスク回避の円買いが優勢となったことから、106円近辺での推移となっている。

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