外為市況=米経済指標やワクチン承認などを背景に、106円台半ば

2020/08/12 6:00:00

 11日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台半ば。
 ムニューシン米財務長官が前日のインタビューで、民主党の主張が合理的であれば、米政権と議会は今週中にも追加経済対策で合意できるとの考えを表明したことを受け、当面の景気悪化への懸念が後退し、海外市場ではドルを買い戻す動きが優勢となったものの、その後のニューヨーク市場では、香港問題などで対立する米中両国の関係悪化を背景に、リスク回避の円買いが先行する場面も見られた。ただ、その後は本日発表された7月の米卸売物価指数とコア指数がともに市場予想を上回ったことに加え、ロシアのプーチン大統領が11日、同国政府が世界で初めて新型コロナウイルスの国産ワクチンを承認したと発表。今回の承認が国際指針を満たしたものかは不明なものの、市場ではリスク回避姿勢が後退したと受け止められドル買い・円売りが先行し、106円台半ばでの推移となっている。

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