外為市況=米景気悪化への懸念が広がり、106円台後半

2020/08/13 6:00:00

 12日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台後半。
 トランプ米大統領は11日の記者会見で、米バイオ医療品企業モデルナが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米当局の承認を前提に同社と1億回分の供給契約を結んだと発表したことから、ワクチン供給に向けた相次ぐ進展の動きを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退したほか、本日発表された7月の米消費者物価指数が市場予想を上回ったうえ、変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数も市場予想を上回ったことを背景に、一時は7月23日以来約3週間ぶりとなる107円台を付ける場面も見られた。ただ、その後は米政権と民主党による追加の新型コロナ経済対策を巡る協議再開の見通しが立っていないことから、米景気悪化への懸念が広がり、リスク回避の円買いが優勢となったため、106円台後半での推移となっている。

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