外為市況=米中対立激化への懸念が再燃し、円は上昇

2020/08/27 6:00:00

 26日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台前半。
 この日発表された7月の米耐久財受注が良好だったことを受けて投資家のリスク回避姿勢が弱まり、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して軟化する場面もあった。しかしその後、米商務省が中国による南シナ海における軍事演習実施と人工島建設に関与したとして、24社の中国企業に輸出禁止措置を取ると同時に、複数の個人に対する制裁措置を発動すると発表。これを受けて米中対立激化への懸念が再燃したため投資家のリスク回避姿勢は一転して強まり、円はドルなどに対して上昇。概ね1ドル=106円近辺での取引となった。市場関係者は「米中通商合意への期待感などから対立激化への懸念が和らいでいたものの、そうしたムードが米商務省の制裁発表を受けて打ち消されてしまった」と指摘した。

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