外為市況=米FRB議長の発言を受け、円は乱高下

2020/08/28 6:00:00

 27日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台半ば。
 米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムを前に、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演でどのような発言をするか見極めたいとの思惑から様子見ムードが漂う中、ドル・円相場は1ドル=106円台前半でもみ合い推移が続いていた。そしてパウエル議長が講演で、インフレ率がFRBの目標とする2%を一時的に上回ることを許容する新たな政策方針を発表すると、事実上のゼロ金利政策の長期間維持が示されたと受け止める向きからの円買い・ドル売りが優勢となり、一時は同105円台半ばまで円高・ドル安が進行。ただ、パウエル議長の発言が消化されると、持続的な経済成長や完全雇用復活への期待感が高まったためか一転して円売り・ドル買いが優勢となり、同106円台半ばまで円は下落。全般的にパウエル議長の発言により円は乱高下する展開となった。

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