外為市況=安倍首相辞意表明を受けて円は急伸

2020/08/29 6:00:00

 週末28日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台前半。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が経済シンポジウムでの講演で表明した新たな政策方針を受け、持続的な経済成長や完全雇用復活への期待が高まったことなどから円売り・ドル買いが優勢となった前日の流れを引き継ぎ、一時は1ドル=107円近辺まで円は下落。しかしその後、安倍晋三首相が健康問題を理由に辞任の意向を正式表明すると状況は一変。大規模な金融緩和で円安要因となっていた「アベノミクス」の終幕が意識されたことから円買い・ドル売りが膨らみ、一時は同105円10銭台まで円は急伸。この日発表された7月個人消費支出などの主要米経済指標が総じて良好だったことで過度な円買い・ドル売りが一服する場面もあったが、それも長くは続かず概ね同105円台前半での取引となった。

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