CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月9日時点)

2021/03/15 17:18:09

 米商品先物取引委員会(CFTC)が3月12日に発表した建玉報告によると、9日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)の買越幅は6514枚となり、前週比1万2756枚縮小。期間中に、投機筋は売り買い共にポジションを増やした。  期間中の円(対ドル)は下落。米労働省が5日に発表した2月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回り、好調の目安とされる20万人増を大きく越えた。これを受けて、米景気の回復ペースに期待が広がり、円売りドル買いが進行した。また、米雇用統計の結果を受けて、長期金利の指標となる10年物の米国債利回りが1.6%台に上昇したことも、他の主要国通貨との金利差を意識してドルが買われる要因となった。  期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は10万1964枚となり、前週比2万4024枚縮小。米長期金利の上昇を受けてユーロ売りドル買いが進行。欧州連合(EU)統計局が9日発表した2020年10〜12月期のユーロ圏実質GDP(域内総生産)確定値は、季節調整済みで前月比0.7%減となり、改定値の0.6%減から下方修正された。EU全体は0.5%減で改定値(0.4%減)から下振れしたことも、ユーロが売られる要因となった。

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