CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月23日時点)

2021/03/29 17:20:40

 米商品先物取引委員会(CFTC)が26日に発表した建玉報告によると、23日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は、5万3525枚となり、前週比1万4157枚拡大。投機筋は売り買い共にポジションを増やし、売りポジションをより多く増やしていた。  期間中の円(対ドル)は上伸。17日に公表された米FOMCで、事実上のゼロ金利政策が少なくとも2023年末まで続くとの見通しや、量的緩和策を現状のまま継続する方針が示されたことで、円買いドル売りが進行。その後は、米長期金利の指標である10年物国債利回りが上伸したことや、22日にトルコで中央銀行総裁が急遽更迭されて高金利反対派が後任となり、金融市場の不確実性が高まった。また、23日には、ドイツがロックダウン(都市封鎖)の期限延長を発表し、景気回復への楽観的な見方が後退する中、円を買う動きが広がった。  米長期金利の低下で円が買われた面もあった。期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は9万3322枚となり、前週比3346枚拡大。23日には、ドイツが変異ウイルスの拡大を背景に、現行のロックダウンの期限を延長。イースター休暇中は規制を一段と厳格化すると発表。フランスやイタリアも一部地域で規制強化に動いたことで、欧州経済への楽観的な見方が後退。また、欧米の金利差を意識したユーロ売りドル買いも進行した。

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