CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月30日時点)

2021/04/05 17:21:49

 米商品先物取引委員会(CFTC)が4月2日に発表した建玉報告によると、3月30日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は5万9481枚と、前週比5956枚拡大。期間中に投機筋は買いポジションを減らし、売りポジションを増やした。  期間中の円(対ドル)は下落。米国での新型コロナウイルスのワクチン普及による経済活動正常化への期待が高まり、米国債利回りが上昇。日米金利差拡大への思惑から、円を売ってドルを買う動きが強まった。また、30日に米大統領報道官が、バイデン大統領によるインフラ投資計画の発表予定を明らかにし、先に成立した追加経済対策に加えて、大規模事業を通じた米経済回復への期待が高まると共に、円安ドル高となった。  期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は7万3739枚となり、前週比1万9583枚縮小。ドイツのIFO経済研究所が26日発表した3月の同国企業の景況感指数が2カ月連続で上昇し、29日には、3月のドイツIfo企業景況感期待指数は2018年9月以来の高水準となる100.4を付けたことで、欧州経済回復への期待感からユーロは一時上伸した。しかし、ドイツでは新規感染者数が急増するなど、欧州の感染第3波への懸念は根強いことや、欧米の金利差拡大を意識したユーロ売りドル買いが進行したことで、週間ベースではユーロ安が進行した。

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