CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(4月6日時点)

2021/04/12 17:23:04

 米商品先物取引委員会(CFTC)が9日に発表した建玉報告によると、6日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は5万7989枚となり、前週と比べ1492枚縮小。期間中に、投機筋は売り買い共にポジションを増やし、買いポジションをより多く増やした。  期間中の円(対ドル)は堅調。バイデン米大統領は3月31日、8年間に2兆ドル超をインフラ整備や環境対策などに投じる成長戦略を正式発表。新たな大型財政出動が新型コロナウイルス危機後の景気回復を一段と後押しするとの見方から、円売りドル買いが進行した。ただ、米国の新規失業保険申請件数は71万9000件と前週から増加し、市場予想の68万件を超えたことや、2日のグッドフライデー(聖金曜日)を控えて調整ムードが強まった。その後、米労働省が2日発表した3月の米雇用統計は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が7カ月ぶりの大きな伸びとなり、景気回復が勢いづく中、インフレ加速への懸念が強まったことで、米株が上昇する一方で米金利は低下したためドルが売られ、週間ベースでは円高ドル安となった。  期間中のユーロ(対ドル)は堅調。大口投機筋の買越幅は6万7522枚となり、前週比6217枚縮小。米長期金利の上昇が一服したことや、米経済のインフレ懸念が強まったことでユーロが買い戻され、週間ベースではユーロ高ドル安となった。

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