17日のNY金は上伸、ECBの年内利上げ観測を背景とした対ユーロでのドル安を受け

2022/05/18 8:58:19

 17日のNY金は上伸。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比4.9ドル高の1818.9ドルとなった。
 欧州中央銀行(ECB)による年内利上げ観測を背景に対ユーロでのドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日、インフレが明らかに減速するまで金融引き締めを続けると表明。米FRBが今後も利上げを実施するとの見通しが金利を生まない資産である金の上値を押さえ、NY金の上げ幅は限られた。
 ECB理事会メンバーのオランダ中銀総裁は17日、インフレ率が過度に高いため、第4四半期の利上げが現実的との考えを示すと共に、インフレ次第で利上げ幅を拡大する可能性も排除しない考えを示した。これに先立ち、欧州連合(EU)欧州委員会は16日に発表した経済予測で、2022年が6.1%と2月時点の予想(3.5%)から大幅に引き上げ、ロシアが天然ガス供給を突然停止すれば、更に3%押し上げられるとの試算を示している。  

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