今週のNY金は上昇、米FRBの利上げペース減速への期待感など手掛かりに11/11/2022 12:54:19 PM
今週(11月7日から11日)のNY金は上昇。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は7日、エストニアのETVとのインタビューで、現在のインフレ率が「高すぎる」との認識を示し、インフレ率を中期的に2%に戻すことを目標とするが、今後も追加の利上げが必要となるだろうとの見通しを示した。一方、前週4日に米労働省が公表した10月の米雇用統計では、10月の非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったが、失業率は3.7%に上昇。労働市場の鈍化を示す内容だったため米連邦公開市場委員会(FOMC)の積極利上げペースが鈍化するとの思惑も高まった。
ECBの利上げ継続と米FRBの利上げペースの減速見通しを受け、欧米の金利差縮小観測が高まると共に、対主要国通貨でのユーロ高ドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸。また、米労働省が10日発表した10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.7%上昇と4カ月連続で縮小し、市場予想(8.0%上昇)を下回ったことも、米FRBの積極利上げ観測を後退させ、ドル建てNY金の支援材料となった。
ただ、今回の米CPIについて、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は利上げ減速を支持しているものの、単月の結果ではインフレとの戦いに勝利したとは言えないとし、目標である2%達成に向け「断固とした姿勢」で臨む方針を示した。市場の注目はターミナルレート(金利の最終到達点)予想に向けられており、12月開催の今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)と参加者による政策金利見通しが注目を集めそうだ。
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