/アナリストの目

今週のNY金は下落、米政策金利の最終到達点を巡る動きに
2/24/2023 5:25:03 PM

 今週(20日〜24日)のNY金は下落。
 22日に公表された1月31日〜2月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、米FOMC参加者のなかで金融引き締めに積極的なタカ派な意見も根強いことが示され、最近のインフレ圧力の高止まりを示す経済指標を眺めて米連邦準備制度理事会(FRB)が再度、タカ派姿勢に転じる可能性があるとの市場の警戒感が強まった。これを受け、対主要国通貨でのドル高や米長期金利の指標となる10債利回りが上昇する一方、ドル建てNY金は割高感からの売りや調整の売りなどに押されて下落した。



米金利先物市場は2月1日の米FOMC直後、米FRBが次回会合で利上げを停止するとの見方が優勢だったが、2月3日に発表された米雇用統計では非農業部門の就業者数が前月比で51万7000人増と、伸びが市場予想を大きく上回ると米FRBがタカ派姿勢を強めるとの懸念が再燃。その後、10日に発表されたミシガン大学の2月の消費者信頼感指数が66.4と前月の64.9から上昇し、1年先の期待インフレ率も4.2%と1月の3.9%から上昇。12日に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)はは前年同月比6.4%上昇と、伸び率は7カ月連続で鈍化したが市場予想の6.2%上昇を上回り、インフレ圧力の高止まりを示す内容となった。

そのような中、米FRBのインフレに対する姿勢を測る手がかりとして注目される22日公開の米FOMC議事要旨で参加者のタカ派姿勢の根強さが示されたことで、市場は3月21、22日の日程で開催される次回の米FOMCでは0.5%の利上げが実施されるとの予想を織り込み始めている。22日時点のCMEグループが提供するFedウオッチツールによると、0.25%の利上げ確率が76%、0.50%の利上げ確率が24%になっている。当面は、米政策金利の最終到達点(ターミナルレート)を巡る動きが見込まれている。