/アナリストの目

今週のNY金は上伸、米FRBによる利上げ継続見通しが圧迫材料
3/3/2023 7:48:45 PM

今週(2月27日〜3月3日)のNY金は上伸。玉整理主導の動きの中、先週の下落に対する買い戻し主導に上伸した。ただ、最近の米国の労働需給のひっ迫に伴うインフレ圧力の継続により、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続見通しを背景とした売りに相場の上値を押さえられ、戻りは限られた。



米FRB当局者の間では、目標の2%を大幅に上回るインフレ率を鈍化させるため、さらに抑制的な金利水準が必要か、金融引き締めを長期間維持するだけにとどめるかをめぐり意見が分かれている。また、ユーロ圏のインフレ率が高止まりしていることを示すデータが発表されたことで欧州中央銀行(ECB)の利上げ加速も警戒される。

欧州連合(EU)統計局が2日発表したユーロ圏の2月の消費者物価指数(HICP)速報値は、エネルギー価格の下落を背景に前年同月比8.5%上昇した。伸び率は前月の8.6%から鈍化したが、市場予想の8.2%を上回った。来週は、2月の米雇用統計を10日、2月の米消費者物価指数(CPI)を13日に控えるため積極的な商いは見送られ、目先は現在の値位置での持ち合いが見込まれている。