/アナリストの目

今週のNY金は上伸、欧米の金利見通しを眺めながら上下動
1/27/2023 9:17:49 PM

 今週(1月23日〜27日)のNY金は上伸。
 1月31日から2月1日の日程で行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締め姿勢を緩和し、金利引き上げペースを鈍化させるのではないかとの期待感を手掛かりに、金利を生まない資産である金への投資人気が高まった。金利の低下は、金を保有する際に発生する 機会費用を引き下げる。



また、欧州中央銀行(ECB)が金利引き上げ姿勢を強めるとの観測を背景に、欧米の金利差を意識したユーロ買いドル売りが活発化したことも、ドル建てNY金が割安感から買われた要因。ECBのラガルド総裁と理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は先週19日、ユーロ圏のインフレ率を先月時点の9.2%から2%の目標に戻そうとするECBの決意を、市場が甘くみているとの認識を表明。今週に入ると、米金融情報大手S&Pグローバルが24日に発表した1月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)が50.2と市場予想を上回り、景気拡大・縮小の分かれ目となる50を超えたことで、ECBが金融引き締め姿勢を継続しても欧州経済への影響は限られるのではないかとの見方が強まったことも、ユーロ買いドル売りを後押した。



 目先は2月1日の米FOMC声明発表、2日のECB理事会が注目される。また、3日には2023年1月の米雇用統計発表も控えており、来週は景気見通しを眺めながらの荒い値動きになる可能性がある。